筑波大学

疾患制御医学専攻
消化器外科教授
<事業推進責任者>
大河内 信弘

筑波大学 学長

永田 恭介

 

 

 心疾患、脳卒中に対する治療と対策が進歩した結果、日本の医療対象として「がん」が占める重要度は圧倒的に大きくなりました。がん医療の進歩、発展は国民的かつ、地球規模的課題であり、本拠点の活動をきっかけに多くのがん医療リーダーが登場する事を心から期待しています。

 

 大学の起源は、約900年前、中世ヨーロッパのボローニャ大学に始まります(バージョン1)。日本の大学が本格的に活動を始めた19世紀末から20世紀初頭において、日本の大学はドイツ・ベルリン大学の成功に習って、「フンボルト型の大学」すなわち、人材の育成のみならず、研究を重視するというバージョン2の大学スタイルを追求してまいりました。現在のわが国においては、依然として多くの大学教員はバージョン2のシステムの中で切磋琢磨しているように見受けられます。一方で、わが国も含めて、多くの先進国では、大学進学者が同世代人口の50%以上となり、いわゆるエリート段階、マス段階を既に終えて、ユニバーサル段階に入っている事を再認識する必要があります。このユニバーサル段階では、大学には大学間の競争というよりは自らの機能強化とともに、限られた資源を最適に活用するための大学間連携が強く期待されています。さらに、大学と大学を取り巻く社会との境界は次第に失われ、日本の社会のみならず、グローバル世界を相手にした連携、発展を意識せざるを得ない状況になっています。こういったユニバーサル段階の大学には、社会のニーズにしっかりと応えることのできるバージョン3の大学へシフトする事が求められています。

 

 本がんプロフェショナル養成基盤推進プランは、まさに日本におけるバージョン3の大学のあり方を先進的に示していく役割を担っていると期待をしております。すなわち、社会に開かれた形で大学の壁を越えて、学部の壁を越えて、協調的に連携をして、資源を有効活用、かつお互いに補足しあいながら社会からのニーズの高いがん専門家を有効に養成することが期待されています。さらに、いかにグローバル社会で活躍する人材を育て上げて行くかという事に、社会も、国も注目しており、本拠点からの積極的な情報発信をお願いしたいところであります。

 

 筑波大学といたしましては、学術情報メディアセンターの中に、教育クラウド室を新たに設置し、このがんプロ事業のプラットホームとなるe-learningシステムを全面的にサポートする体制を整えました。今回参加いただく8大学が連携して、可能な限り国境を越えて、がん医療にかかわる医師、看護師、医学物理士等様々な職種に対するこれまでにない新しい優れた教育システムを作ることにチャレンジをし、その中で優れた人材を養成する事を心から期待をしています。

 

 

教育コース

コース責任者 コース実務担当者
国際協力型 腫瘍外科学 指導者コース 大河内 信弘 小田 竜也
 国際協力型 集学的臨床腫瘍学 指導者コース 兵頭 一之介 森脇 俊和
 国際協力型 放射線・粒子線腫瘍学 指導者コース 櫻井 英幸 水本 斉志
 国際協力型 包括的がん治療・ケア 医療者・指導者コース 濱野 淳 濱野 淳
 国際協力型 高度実践看護学(がん看護)コース 水野 道代 笹原 朋代
 国際協力型 がん薬学研究 指導者コース 本間 真人 本間 真人
国際協力型 先端医療医学物理学 指導者コース 榮 武二 磯辺 智範
 国際協力型 がん医療開発研究 指導者コース(基礎) 加藤 光保 鈴木 裕之
 がんの口腔ケアコース(インテンシブ) 武川 寛樹 柳川 徹
 がん緩和ケア多職種養成コース(インテンシブ) 水野 道代 笹原 朋代
 がん指導薬剤師 養成コース(インテンシブ) 本間 真人 本間 真人
実践型粒子線治療人材養成コース(インテンシブ) 櫻井 英幸 榮 武二